Amazon Dash 2nd Generation を分解

Amazon Dash ボタンが日本上陸! TELEC 201-160049
amazon.com を見たところ AWS IoT Button 2nd Generation なるものが。これはきっと日本で販売されているボタンは TELEC 通した 2nd Gen に違いない!
ってことで買って分解してみました。


もろもろシールを剥がしてみましたが、 1st Gen にはあったネジが見当たらず。

超音波溶着と判断して強引に剥がします。

パカッ。

2nd Gen では電池ボックスになっています。
また、付属の電池がリチウムからアルカリ電池へ変更になっています。

続いてネジ(T5)を外して基板を外します。

パカッ。

以上で分解は終了です。丹念に眺めていきましょう。
バッテリー面は 25Q032 13E40 というシリアル接続フラッシュメモリがあります。
もいっこのチップは不明。電源用と思われるコイルとマイクが気になります。マイクはなんで付いてるんでしょう?
J2 というコネクタが付きそうなランドも気になります。

裏面はこのようになっています。
目立つ部品は MCU (後述)と WiFi コンパニオンチップです。 ATWINC1500B - "single chip IEEE802.11 b/g/n Radio/Baseband/MAC network controller optimized for low-power mobile applications" でした。
中央の黒いチップにはマーキングがあるのですが、マイクロスコープの手持ちがなく裸眼では読み取り不能でした。 WL-CSP のチップが 4つほどあるのですがこちらも判別不能です。
また、同軸コネクタもありますね。

大きな黒いパッケージはスポンジが両面テープでついているだけなので剥がせます。
ATSAMG55J19 SMART SAM G55 - "a series of Flash microcontrollers based on the high-performance 32-bit ARM Cortex-M4 RISC processor with FPU (Floating Point Unit)." が出てきました。これが主役でしょう。

以上、楽しいボタングラビアでございました。リチウム電池からアルカリ電池に変わったのに 2000回持つようになったのが面白いところですかね?
ケース構造だけでなく、基板構成もだいぶ変わっているようです。 WiFi コンパニオンのシールドがなくなったのも目立つところだけど、 STMicroelectronics, Broadcom の組み合わせから両方とも Atmel になったってのも興味深い。
カメラ忘れてスマフォにてお粗末様でした。